響焰俳句会

ふたりごころ

響焰創刊60周年俳句大会・祝賀会が開催されました(その4) (報告者:蓮尾 碩才)

響焰創刊60周年俳句大会・祝賀会が開催されました(その4) (報告者:蓮尾 碩才)


60周年大会来賓挨拶


祝辞 文芸ジャーナリスト 酒井佐忠氏


毎日新聞におりました酒井です。


久し振りに山崎先生にお目にかかれ、ご壮健で安心いたしました。


先生から俳句は「物狂い」と今お聞きし、大変奥深い言葉と感じておりこれはむしろ褒め言葉ではないか思います。


昨年は山崎先生が幹事長や副会長をされていた現代俳句協会の70周年や、金子兜太さんなどがお亡くなりになり、いくつかの俳誌が廃刊になる中、和知喜八さんの流れを引き継ぎ、現俳の中でも豊かな人間性と人を大切にするユニークな結社が60年を迎えたことは大変喜ばしいと思います。


和知先生の言葉で印象に残るのは、「響焰はバラの花束ではなく、名もない花の集団である」で、この精神を山崎先生が引継ぎ今も息づいています。


まさに響焰誌は同人誌の良さと結社誌の良さを同時に兼ね備えたものであり、誰でも平等に受け入れるが、選句は厳しくする精神が貫かれています。


先ほど響焰誌4月号を拝見しましたが詩心、遊び心があふれた良い句が多かったように思います。

自由な俳句と人を平等に受け入れる響焰の流れを、今後とも成長させることを願い祝辞とします。


乾杯の挨拶 角川文化振興財団専務理事 宍戸健司氏


おめでとうございます、角川の宍戸です。


私は俳句の世界に入って時間は短いのですが、編集の仕事には20年以上携わっている者です。


私が最近胸に響いた言葉は響焰誌の巻末に掲載されていた山崎主宰の言葉で、「恋愛・結婚と俳句はよく似ている」と言う言葉でした。


それと「見えてるものを見ないで見えていないものを見る」と言う言葉で、これが俳句の本質なのだと感じました。


俳壇も金子兜太先生のご逝去や有名俳誌の廃刊等、大きな変わり目になっていますが、加藤楸邨、和知喜八の流れを汲む響焰が益々発展することを祈念します。


祝辞 東京四季出版社長 西井洋子氏


以前の会でお目にかかった方もたくさんおられると思いますが、本日は60周年おめでとうございます。


金子兜太さんがお亡くなりになりましたが、原子公平など大正8年生まれの一時代を築いた俳人がこれでいなくなりました。


山崎主宰の言葉で印象に残っていることは、「俳句とは自らの思いを思いっきり言葉にしてたたきつけること、自らの命を確かめる作業である」と言う言葉です。


和知喜八の精神を生かし響焰は60周年を迎えましたが、次の周年行事にはまた皆様とお会いしたいと思います。是非嵐を呼んで花を咲かせてください。

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