**俳人河東碧梧桐と沖縄**
参加者25名、投句数50句、11月5日投句、11月16日選句。
河東碧梧桐(明治6~昭和12)の俳句を那覇市制75周年『詩歌集 那覇を詠う』(平成9年刊)で見つけた。
首里城や酒家の巷の雲の峰
明治43年5月11日~21日に鹿児島から奄美大島経由で来島し、その間の見聞が「沖縄那覇紀行」として発表されている。掲句はその折に作られたものであろう。大須賀乙字選『碧梧桐句集』(大正5年刊)の「序」は「さすがに行脚をして居るから実境の見る可き句もあるけれど、43年以後になると・・・」と辛口だが、「内地では見ることの出来ぬ構図」(『沖縄那覇紀行』)への挨拶句である。
当時の「酒家の巷」と言えば那覇市に近い辻町である。「城の裏手の高丘に登ると、那覇の巷にかけて、海陸の眺望が展開する」(前掲)とあり、その地に立って、前夜の「辻遊郭をも一見した」を想起しつつ、辻町辺りを覆い被さらんばかりの雲の峰を詠んだものか。