響焰俳句会

ふたりごころ

第54回ネット句会(2024年11月) 報告者:小澤 悠人

第54回ネット句会(2024年11月) 報告者:小澤 悠人

**公的俳句と私的俳句**

参加者31名、投句数62句、11月1日投句、11月7日選句。

 私的なことを書かせて頂く。個人のブログで超結社の句会をやっているのだが、その中に二種類の俳句があるのを感じるときがある。「公的なもの」と「私的なもの」である
 前者は、句会に提出したり、新聞・俳誌に掲載されるべく投句されるもの、後者は個人的な日記として記されるべきものである。今回、自分の投句した句は一票も入らなかったのであるが、これはごく私的な俳句だったからだと思う。  
 妻が義母と友人達と旅行に出掛けた夜、愛犬が散歩の途中、横断歩道ではねられて死んだ。そんな話を旅行中の人に知らせては旅行自体が台無しになる。それで私は、メールが来る度に「眠っているよ」「大人しく待っているよ」と返信していた。その間の投句でもあり、ごく私的なことになってしまった。言葉を昇華させる余裕もなかった。公的に提出する句は明るい句がいい。そんなことを改めて感じた。 

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